『三途の川を渡れない』の感想

わたしが野崎さんというか、(株)DDを好きになったきっかけがラジオドラマで、中でも『三途の川を渡れない』(脚本: 野崎弁当)が好きなので、今更ながら感想をまとめておきたい。

感想まとめるために久しぶりに聞こうとして調べたら、配信日が2020年の5月でびびった……ついこないだの話じゃなかったんか……!?

 

 

ラジオドラマ『三途の川を渡れない』

※本編は8:20あたりから

 

『三途の川を渡れない』脚本(本編のネタバレ注意)(当たり前すぎちゃう)

 

脚本家ご本人による解説キャス(本編のネタバレ注意)(とても大好き、当時何度も訊き返した)

 

 

 

この先は感想書くのでネタバレ注意です!!!!!!! 2年前の作品の話にネタバレ注意とは????って思うけどネタバレなしで聞いた方がぜったいいいやつだから!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下、箇条書きの感想(当時メモした感想を改めて手直ししただけなので唐突に終わるし雑です)

 

・野木はきっとヒョロリの息子ではない、と思いたい。ヒョロリの息子までもが死んでしまっただなんて、黒瀬と野木が可哀想すぎて絶対に嫌!!!! そして、野木は昔短距離をやっていた父親を喜ばせたかったという理由で陸上をやっていたので、ヒョロリが陸上やってたとは考えにくいから、きっと父親は黒瀬親子とは関係ないはず(ヒョロリは幼少の頃から身体が弱かったので、陸上をやっていたとは考えにくい)。

また、ヒョロリの見た目は"20歳前半"と脚本内で言われているので、実年齢は不明だが、高校生の野木が息子というのは少々無理があるのでは? ヒョロリの子どもの年齢はきっと幼児くらいでは?


・黒瀬は、大切な息子を残して死んでしまったことが心残りで、ヒョロリが死ぬまで成仏できずに見守ってたのだろうか? それとも、『息子が死ぬ時まで、ずっと傍にいてやろうって思ってた。』を貫いたのだろうか? そしてヒョロリは「幸せに死んだ」って言うくらいだから、家族を遺してきたとはいえ、心残りなく成仏できたのだろうか……。


・黒瀬はヒョロリを抱きしめることも、長い時間親子だと認識した状態で一緒にいることもできなかったけど、お互い思いを伝えることができた、っていうのは、救いになったのかもしれない。


・冒頭の黒瀬が野木に抱いた違和感は、服装が真夏なところ?(だろうね)

・Y&N&Sって、ユウキ&?&? アルファベットの正体は特に言及されないけど、きっと家族3人の名前だろう、つまり家族がいるのだろう、という説明臭すぎない演出がめちゃ良いな、すきだなーーーーー!!!!!


・親孝行をしたかった野木が、自分の父親ではないが、黒瀬とヒョロリという生前父親だった2人に対しておせっかいを焼くことで、親孝行のようなことができて、視聴者がどこか救われる思い。本当の父親への親孝行ではないから、完全なる親孝行ではない代償行為?だけど、野木も救われていてほしいな………………。


・野崎さん、キャラクターや脚本について裏設定を明かさないでいてくれるの好き、好きなように解釈させてくれるのたのしいし、解釈の余白がある作りが最高。

 

・解説キャス可愛すぎて惚れた


・なるほど辻村深月が好きな人の作品だわ……(野崎さんが好きというので、当時ひとつ試しに読んでみたオタク)

二度摂取したくなるやつ、「一度目はそういうこと!?!?」とどんでん返しや種明かしに驚き、二度目はそれを踏まえて散りばめられた違和感を拾いたくなる。本当によく出来た脚本……。